こどもの機能や能力を伸ばす誰にでもできる方法をお教えします。それには特別な物を揃えたり、そのための時間はいりません。まずはそれぞれのこどもから溢れ出す能力を伸ばす3つの方法をご紹介します。

 

 

こどもが伸びる部屋になっていますか?

 

こどもたちのさまざま機能や感覚を伸ばすことに特別な時間や場所に連れて行く必要はありません。

特に5歳までのこどもの場合おうちが一番!

日々の生活の中で、家族が一緒に繰り返し行うことが一番効果的なのです。それは安心した空間の中であると、より集中できるため、感覚も鋭くなるからです。

 もちろん、お部屋を整えてあげることが一番です。でも、それは便利な場所という意味ではありません。

 安全で衛生的で、しかも成長に合っていること…

そんな簡単にできる空間の作り方についてお話ししていきます。

 

1.普段使っているイスやテーブルは合っているか確認すること。

 

1つ目のポイントは、毎日使っているイスやテーブルについてです。

 イスの高さやテーブルの高さには、各社ホームページを見ると、平均値から目安になる大きさを出しているところもあります。しかし、身長や手足の長さがすべてが平均であるこどもはそんなにいません。

 だから、その記載されている目安も自分のこどもに合っているとは限らない。

 そんなことで、悩むより、こどもをしっかりみてあげてください。足はついているかとか、太ももは窮屈そうではないかとか、腕が動かしにくくないかとか…

 こどもが遊んでいるときや食事をしているときにじっくり観察してみれば、何が問題でこのようになっているのか理由がわかり、その子にぴったりあった対策も見つかります。

  まずはきつそうだとか、大きすぎるとか、現状を把握できていること。実はこれは子育てをする上でとても大きなポイントの1つです。

 

2.こどもにぴったり合わせること。

 

足が届いてなくてブラブラしていたら、足元に台が必要です。足がついていないと落ち着くことができません。それでは何事も集中できないので、まずは足元に置いたらしっくりくる箱を探したり、無ければ、牛乳パックを束にして台を作ってあげるのもいいですね。

太ももが窮屈であることも、落ち着くことができません。イスの高さを低くするか、テーブルの高さを変えてあげる必要があります。本来はテーブルではない書斎のテーブルはどうか?とか、この棚を改良したらどうかと家族で考えて、作ってもいいですね。

逆に太ももとテーブルの距離が空いているということは、大きな空間ができていて、テーブルが高すぎる証拠。これでは食事を食べていても、腕の位置が悪いためこぼしてしまったり、お絵かきも上手にできません。こんなときは、クッションや座布団の出番です。防災頭巾をクッションにすると、いざという時にこどもを守ってくれるためおすすめです。もちろん、手作りもいいですね。

このように、身近な対策を家族で考えるといいですよ。

 

3.気の散らない方向にセットすること。

 

こどもの座る位置をどのように決めていますか?

普段遊んでいるスペースが見えたり、テレビが見えたりと見通しのよい所にしていませんか?それだと、敏感なこどもはさまざまなモノが目に入ってしまい、集中ができません。

テーブルを端っこの方にセッティングして、しかも壁側に顔が向くようにこどもの位置を決めます。いくら部屋を整頓していても、いつも遊んでいる空間が見えてしまうと、感のいい子なら間違いなく集中できません。

部屋の作り上、どうしても遊びスペース側に置かないといけない場合は、つい立などをして、絵を書いたり、ごはんを食べたりと集中させたいときに、仕切って無理矢理集中空間を作るのもいいですね。

以上が3つのポイントになります。

 まずはこどもの発達の段階に合った、環境を知ること。でないと、環境のせいでうまくできないだけなのに、無駄にこどもにイライラして怒ることになり、それではどちらにとってもおもしろくありません。そればかりか、トラウマになり、劣等感を植え付けることも。

 だから、環境で一番大切なのは、結局のところ一緒にいる家族の笑顔なのです。