こどもをグッと成長させる環境となかなか伸びない環境があります。その違いは実は簡単にさらにたいしたお金もかからずに作ることができるのです。今回は『こどもによい環境』についていつも保育園の先生たちにアドバイスする③つのポイントをご紹介します。
幼児のうちはボロボロこぼして当たりまえ。手で食べ物をにぎりつぶしたり、投げてみたり。確かに見ていて気持ちのよいモノではありません。しかし、幼児の発達で特に必要なのは、手指と舌なのです。
日本は箸やスプーン、フォークといった食具を使って食べる国なので、手で食べることはマナー違反になります。でも、幼児のうちはまずはマナーよりも楽しく食べるこどもに育てることが大切。さらには、食材一つ一つ手触りが違う中で、こどもの敏感な手はそれを細かく感じ取ることができて、脳を活性化してくれます。
いつも口うるさく、こんなことをしてはダメ!と叱っていると、脳は委縮をおこし、さらには食事の時間はママに怒られる時間だと思い、嫌いになってしまいます。
ポイント① こぼしても良い工夫をすること
特に離乳食がスタートしてから2歳になるまでは、こぼしてもいいように、テーブルやイスの下にしきものを敷いて掃除をしやすくしたり、汚してもいい洋服にしたりして、いくらでもこぼして大丈夫よ!といった環境をつくることが大切。こどもの発想力を伸ばし、表情豊かなこどもに育ちます。
ポイント② パパやママが見本になること
1歳半を過ぎたぐらいからスプーンが上手に使えるようになってくるので、少しずつゆっくりと食具で食べるように促しましょう。その時のポイントはママやパパも一緒に食事を摂ることです。お手本をみせてあげることで、まねをして自然と上手になります。
ポイント③ 叱らないこと
指摘をしたり、叱ったりすると、こどもの心はかたく閉じて心に響かないだけでなく、消化吸収酵素も出なくなり栄養吸収も下がるので、食事をしている時に叱らないことです。見守るという親の我慢が成長する環境の一番のポイントになります。