2歳~3歳になると、気が散りやすく食欲や食べ物の好みにもムラができます。食事の盛り付け方が気に入らなくても食べないといった気難しい時期です。
それくらになると、嫌いなものを残す知恵もついてきて、わざとこぼして食べないようにすることがあります。
例えば牛乳を飲まないとして、栄養の面を考えるとカルシウムをとって欲しいので、心配になるのはわかります。
しかし、「ちゃんと飲みなさい」というだけでは、かえって逆効果です。
園でも飲まない牛乳について「飲みなさい!」と注意されると
わざとこぼして知らんふりしたり、遊びのみしてブクブクしたりするなど、飲まされている反発を起こします。
そんな時に、無理に飲みなさいでは、牛乳は敵になってしまいますが、それを大好きな友だちにすることが大切です。
やり方については、まずは牛乳はカルシウムが入っていて、骨を強くしてくれるといった栄養の話をしてみること。特に4~5歳になると、知的な理解も進むので、食べられないものと自分の身体の関係をわかりやすく話して理解すると、食べてみようという動機に繋がります。
その次は、ヨーグルトやチーズは牛乳からできているし、シチューやホットケーキ、ピザ、ソフトクリームには牛乳を使っているんだと、こどもの好きな牛乳を使用するメニューを教えてあげることで、「ホットケーキは大好きだよ!」とこどもの方からそんな話を出してくれます。
牛乳が敵ではなく、お友だちだと知ったあとで、「牛乳も○歳になったら飲めるようになるものね」と少し先の話をしておきます。
牧場にいって牛乳がどうできているか知ることで飲めるようになった子や、牛乳を使ったケーキを作ったことで好きになった子もいます。
こぼしてしまったら、飲まなくてはよくなっても、こどもの心もチクリチクリと痛んでいます。そんな思いをしなくても自分なりに飲む方法がきっとあるはずです。それはなにか試してみることです。
一つの方法で飲むことができなくても、牛乳を使ったものにっチャレンジしているので、必ず五感で感じています。
無理に勧めると一生嫌いな食べ物になってしまうことになるので、焦らずゆっくりと友だちになれる体験をしていってください。