食器を持たずに口を近づけて食べる子が、園では年齢を問わずクラスに何人かいます。

 まず考えられるのは、テーブルと椅子の高さです。テーブルが高すぎると食器は持ちにくく、ひじをついて右手のみで食べることになってしまいます。クッションや足置きを使って、合わせるように工夫しましょう。

 次は座り方はどうでしょうか?イスを後ろに引き過ぎていると姿勢は前傾し、これもまた肘をつき、片手のみで食べる食べ方になります。

 座るときはおなかと机の間にげんこつ1つ分入るように教えてあげるようにしましょう

 イスを引いて正しい位置に座って食べると、自然に両手が前へ出て、左手で食器を持って食べることができます。

 このように環境を整えることによって、犬食いはほとんどが解消することが可能なのです

 その他にも、食べ方が悪いということは、姿勢が悪くなるので、それだと食べ物が下にうまくいかないといった話をする。背中が曲がっていると胃に行かないで途中で詰まるとか腸が曲がるとか、そのような身体の構造上の話をしてあげることで、自分から姿勢を正すようになります。

 大人になってもこのような食べ方は直らないので、習慣にだけはしないようにしましょう