肉や魚は、調理の過程で火が通り過ぎてしまうと、かたくなりやすい食材です。そのため、初めから小さく切るのではなく、できるだけ大きなまま調理することがポイントです。大きな状態で焼いたり煮たりしてからカットすると、旨みや水分が逃げにくく、よりやわらかく仕上げることができます。また、焼き上がった後にカットすることで、切りやすくなるだけでなく調理時間の短縮にもつながります。
さらに、肉や魚を柔らかく仕上げる方法として、繊維を断つようにカットすることが挙げられます。繊維を切ることで、食感がやわらかくなり、幼児でも食べやすくなります。また、調理の際に片栗粉をまぶしてお湯でゆでたり、小麦粉をまぶして焼いたりするのも有効です。これらの工夫を取り入れることで、肉や魚を柔らかく調理し、幼児が安心しておいしく食べられるよう配慮できます。
次に、ごはんの提供量についてです。幼児に必要な1日の食品の量は年齢によって異なります。1~2歳児では、1食あたりごはんの量は約80gが目安で、1日分では240g程度となります。3~5歳児の場合は、1食あたり約100g、1日で300g程度が目安です。ただし、これらの量はあくまで平均的な目安であり、子ども一人ひとりの食欲や活動量、体格に応じて調整が必要です。
幼児期は成長のペースや食べる力に個人差が大きいため、子ども一人ひとりの状態を観察しながら柔軟に対応することが大切です。食事量が足りていないと感じる場合や、逆に食べ過ぎになっていないか気になる場合には、保護者と相談しながら調整することで、健康的な食習慣をサポートしていきましょう。