おかずだけ先に食べて、次にごはんやパンだけを食べるといったいわいる“ばっかり食べ”をする子はどこの園でも必ずみられます。
おなかの中に入ってしまえば、栄養なんて一緒という人もいますが、そんなことは決してありません。
ごはんを食べておかずを食べて、汁を飲む三角食べをすると消化によいといわれます。また、おかずと一緒にたべるごはんの量を変えることで、味を濃くしたり、薄くしたりできる。つまり、ごはんを間にはさんで自分で口の中で味付けをしているということ。このような食べ方をしながら、味の深みや幅を広げているのです。
ごはんだけを後で残すと味がなく、ふりかけやなどをかけて食べることで、余計な塩分や脂肪摂取にもつながってきます。
そのような子に対しての対応は、一品ずつ食べていくよりも、味がいろいろ変るといった味覚の変化を実体験したり、身体にもいいことを説明したり、一つずつ食べるより、見ていてキレイにみえるといったマナーで説明したり・・・頭がよく働くようになるといった話もいいですね。
子ども自身が自分で三角食べしたいと思わせることが大切です。決して、順番に食べなさいと言わないようにしましょう。
それでは、強制されるため、おいしく食べることができません。
保育園によっては、乳児に対して、汁をすべて飲んでからおかずを食べさせてといった、一品ずつだしてくるところがあったり、おかずとおかゆを混ぜ合わせて出すところもあります。
それはこぼさないようにとか、たくさんの量を見せると食べなくなるとか、いろいろな理由で一品で出しているのですが、お皿はワンプレートにしたとしても、すべてのおかずを別々に盛り付けて、いろいろな味を体験させてあげることをおすすめします。
わたしはお皿の開発をしているのですが、そのお皿には、それぞれ盛り付けたものの栄養の特徴で色分けした顔をつけて、炭水化物グループの黄色とたんぱく質の赤、ビタミン、ミネラルの緑のすべてが揃ったら、元気になれるといった話をして楽しみながら、交互に食べさせる工夫をしています。
そのように、環境から整えてあげると、こどもが楽しみながら改善できるので、おすすめです。