噛まない子は、生活リズムが整いすぎてゆとりがなかったり、離乳食の開始が早かったり、常に急がされていたりといった生活環境から起こったり、もともと落ち着きに欠ける子や細かい動作が苦手といったパーソナリティーから引き起こされるなど、さまざまな要因があります。
園では噛まない子は、精神的に不安定なことが多いと言われ、愛情をもって次のように接するように指導します。
食事を楽しみながらゆっくり味わってできるように、「これはどんな味かな?」とか「これはシャキシャキしておいしいね!」とか五感でしっかり味わえるように、声をかけて会話も一緒に楽しみます。
また話が好きな子やゆっくり食べる子の隣の席にして、周りからの刺激を受けるように環境を整えます。
最後に一回の口の中に入れる量を調節し、適量を教えたり、1口を30回噛むように実際に数えたりして、実践もさせます。
年齢によっては、早食いはかっこいいことではなく、むしろ胃に負担をかけていることを話し、理解させるような取り組みをします。
ご家庭でも真似ができることがたくさんあると思うので、これらを試してみることと、生活リズムがオトナ中心の家庭が多くなっていて、それだとどうしてもこどもにとっては早いペースになってしまうので、食事だけでもゆったりと落ち着きのある時間をとるように心がけてください。