口のなかにためたままでなかなか飲み込めないといった口の中での停滞時間が長い子は園でもよくいます。

 噛む力が弱いという本人の問題と、食事の形状が本人の発達にあっていないという周りの環境のせいでなっている大きく分けると二つのパターンになります。

 飲み込まない子になる生活環境は、夜更かしをさせていると生活リズムが整わず、朝食が食べられないところからはじまり、その分おやつの時間にたくさん食べてしまってというパターンになると、おなかがすいていないため、口の動きが遅くなり、食事に時間がかかることがあります。 

 それと、食事の時間に一人で食べている子も、噛んで飲み込む姿を他に参考にできないために、間違った食べ方が癖になっている子もいます。

 また、何事にものんびりしていたり、消極的なパーソナリティーを持っている子も、このケースになりやすいです。

 保育園でそのような子の対応としては、よく食べる子の隣に座らせたり、食事時間を区切っていつまでもだらだらと食べさせなかったり、食が細い子には自分で量を決めさせたりといったことで、配慮します。

 こどもに対しては、食べられるような子を作るために、全身運動をさせておなかをすくようにします。

 食事だけでなく、他のことでも自信がない態度がみられるタイプなので、達成が可能な目標を立てて、挑戦させることで、達成感を与えることも効果的。

 咀嚼のことで一番のびる時期を臨界期といいますが、その1歳半~2歳と言われていて、確かにこの時期にいろいろ体験させると早くのばすことができますが、時期がずれていたとしても時間がかかるだけなので、改善されないことはないのでじっくり構えていきましょう。