幼児が1日に食べてよいフルーツの量は下記が目安となっています。

  • 1-3歳未満で100g
  • 3-6歳未満で150g
  • 100gの目安:りんご約1/2個、バナナ約1本、みかん1と1/3個、マスカット12粒
  • 150gの目安:りんご約3/4個、バナナ約1+ 1/2本、みかん1個半~2個、マスカット18粒
    ※フルーツのサイズによって異なるので、あくまで目安となる量です。

1日に食べられるフルーツの量は少ないため、目安から越えてしまうことがよくあります。糖分をフルーツだけでとっているのではなく、お菓子などの甘いものをその前にとっていると、すぐにとり過ぎになってしまいます。また最近のフルーツは、改良されて糖度がどんどん高くなっており、とても甘いです。そのため、より糖分のとりすぎになってしまうのです。

それでも、フルーツにはビタミンやミネラルが豊富なので、栄養を補いたいですよね!

そこで私が提案しているのは、食事の量がまずしっかり食べられているのなら、食器を流しに持っていったり、冷蔵庫に調味料を片付けたりするなど、食事の片付けを手伝ってもらいます。

これは、満腹中枢を働かせる時間を作るのと、適度な運動を促すためです。

そして、パパやママからお礼を伝える…そうすることで、満足感が出て、無駄に食べる量が減ります。

その後のフルーツを目の前でむいたり、むくことを自分でさせたりします。

このような時間をとっていると、そこまで量を考えなくても、無謀な量を食べることはないでしょう。

この流れの中に、子どもにとってのたくさんの学びがあり、脳もさまざまな部位を使うことになります。

2014年と少し古いデータになりますが、東京医科歯科大学の研究グループが子どもの味覚について調査したところ、3割近い子どもに味覚が壊れてきているということでした。

五味である甘味、塩味、酸味、苦味、うまみのいずれかが認識できないということです。

市販のおやつや家庭で使う調味料にも添加物が多く使用されていて、それが天然の味覚形成を損なっている可能性もあります。

いろいろな味を知るための機会としても、さまざまなフルーツを体験させてあげましょう。