おうちは洋風化して、核家族化が進み、家族のコミュニケーションまで希薄になりがちです。おうちを正しく使えないと、こどもにも悪影響になります。

おうちのつくり方を工夫して、非認知能力を高める空間にしていきましょう。

まずは、会話が生まれる空間を意識することです。

1950年ごろからアメリカのライフスタイルが入り、こども部屋が作られるようになりました。

それによって家族との断絶が起こり、こども部屋にこもるようになったことで、「パラサイト・シングル」や「引きこもり」といった社会問題の引き金になっていると言います。

アメリカでは、こども部屋は寝る部屋であり、リビングで勉強をしたり、遊んだりしているのですが、日本では勉強もゲームなどの遊びも、こども部屋ですることが当たり前になってしまいました。

最近は、リビング教育という考え方も浸透してきて、家族のいるリビングで勉強をすることも広がってきましたが、勉強だけでなく、本を読んだり、遊んだりする部屋をリビングにつくることをおすすめします。

リビングで過ごす時間が増えると、会話も自然と増えていきます。兄弟やパパやママと意見を交わしながら、勉強ができると、コミュニケーション力がアップします。

そのため、リビングは仕切らずに、大きめにとって、勉強したり、本を読んだり、オンラインをしたりと、親子で使える高さが変えられるテーブルと椅子を設置するといいでしょう。

おもちゃをだす場所も、リビングにジュータンなどを敷いて、遊べるコーナーをわかりやすくすることで、いつでも親子で遊ぶことができます。

また積み木などは、何日か時間をかけて大作をつくりたいという時もあるでしょう。そんな時は、制作が続けてできるような場所を、食事をする場所とは反対側にコーナーにつくるといいでしょう。

そうすると、食事の時に気が散ってしまうこともなく、大作にチャレンジするという継続する力も育めます。

片付けを促す遊びと、継続する力を養う遊びをしっかり見極めてあげて、声かえをしていくことで、非認知能力が育つ空間になります。

家族で会話がはずむ環境が当たり前になると、一人でいることに寂しさを感じるようになります。この感覚を身につけさせることは、他人と協力して生きていくことにつながり、人間関係の構築になります。

さらに、リビングやキッチンなどがオープンに作られていると、自由に動き回れるため、遊びに制限がなくなり、創造力が豊かになります。また運動能力も自然に高まります。

キッチンがつながっていることで、導線もスムーズになり、お手伝いへの流れもスムーズになります。

食事のお手伝いは、たくさんの非認知能力を育むチャンスになりますので、起こりやすい空間づくりをしていきましょう。

大きく空間をつくることをおすすめしてきましたが、パーテーションや家具で仕切りをつくることができるため、年齢によって必要な場が確保できるようになります。

家族みんなでいることが当たり前になると、他人のことも気にするようになり、社会性も育まれ、こどもの様子も見やすくなることで、変化も感じ取ることができるでしょう。

お互いを思いやる気持ちを育むためにも、みんなが一緒にいる空間を大切にしましょう。