11月21日に埼玉県本庄市の保育施設の先生方向けに、盛り付けの基本とそのお題に合わせた調理実習をさせていただきました。

盛り付けの講義については、基本についてはもちろんのこと、幼児の食についての盛り付けのポイント、また園便りなどを担当する先生方のために、写真の撮り方の基本についても加えたもので構成しました。

こどもは見た目で食欲がかなり変わってくるため、残食を減らすためにはとても重要です。

今回はそれだけでなく、弊社で長年こどもたちの給食を担当してきた中で蓄積されたこどもの盛り付けのポイントを説明しました。

調理実習については、実はかなり考えました。

集まる人たちは現場のプロたちです。普通の調理を実習したところで、あまり意味がないと思いました。

そこで考えたのが、同じメニューをお題に合わせて調理する。

今回のメニューは

①鶏の照り焼き

②白菜と油揚げの煮浸し

③キャベツとトマトのサラダ

これらのメニューを2歳児の5つの特徴に合わせて調理の仕方から考えてもらいます。切り方を工夫してもいいし、煮る時間を工夫してもいい。

2歳児の特徴

自分なりの好きなもの・嫌いなものがはっきりとわかるようになってくる。食べる機能が揃うのは3歳で2歳はまだ未熟なため、歯は生えてもしっかりと噛み合わないと繊維質の強い食物は処理できません。自我がでてきて、色々なことに興味を持ち、遊び食べになったり時間がかかったりするようになります。また、とりあえずなんでも「いや」って言いたい時期です。

①野菜嫌いで食べない子

②食が細くて食べない子

③食べすぎてしまう子

④すぐに飽きてしまう子

⑤なんでもイヤという子

この5タイプの子をイメージして、それぞれのチームで話し合いをしてもらい調理して、盛り付けしてもらいました。

この実習の目的は、もちろんその子に合わせた盛り付けを考えることでしたが、それだけでなく、他の施設の先生と話し合いをすることで、先生同士のコミュニケーションが取れることです。

調理スタッフのみなさんは、自分の施設のことしかわからないことも多いのです。そして、そこで行われていることが常識になります。

しかしながら、いろいろな施設の先生方と話をするといろいろなヒントが見えてきます。

そんな環境を作るために、短い時間でしたが、このようなお題を出させていただきました。

結果について、後日それぞれの説明をしていきます。

さすがプロの先生方…こどもたちのために、いろいろな工夫をされていましたよ!