おうちは工夫次第で、非認知能力を高めることができることを紹介してきましたが、

おうちの周りを散歩しても非認知能力を高めることができます。

保育施設からの帰り道や買い物にいく時に通る、公園や緑地、お寺や神社、小さな森林や竹やぶなど、さまざまな場所があると思いますが、寄って観察をしてみましょう。

木や草花、石や動物、虫…さまざまな発見があると思います。

こどもの好奇心は、知らない物事に興味を示すため、五感で確かめながらパパやママに聞いたり、スマホで調べたりしながら、探究心を育みます。

日々の散策から、自然の息吹を感じ取りさまざまな環境に順応していく中で、生き抜くたくましさが培われます。

他にもおうちの周りを歩いてみることで、体力がつき、運動能力を高めます。また、自然に触れることで心身がリフレッシュすることでしょう。

いろいろな年齢の人との出会いもあり、話をしたり、触れ合ったりすることで社会性が育まれます。

こどもの感性も豊かになり、脳が活性化して、新しいことの発見や変化に気づくことができるようになります。

もちろん、歩きながら交通ルールも学ぶことも大切なので、ルールについても説明をしてあげましょう。

周りのことがわかってきたら、ルートを自分で選んだり、地図をパパやママとつくってみたり、それぞれのポイントで拾った草花を貼り付けたりして、記録をしていくとよい思い出になるだけでなく、文字に興味を持つようになります。

落ち着きがない子や夜ふかしする子は、できるだけ歩く時間を増やしましょう。

歩くと血行が良くなり、セレトニンが出ることで、落ち着き、寝つきが良くなります。

また骨も強化することができます。骨を強くするにはカルシウムの摂取ももちろんですが、日光を浴びたり骨に体重を掛けたりすることも大切なので、おうちの周辺を散策することで、強くしていきましょう。

幼児は歩く距離よりも、好奇心を育むことが大切です。

こどもが興味を持ったものには、パパやママも一緒に楽しむようにしましょう。

このときに、こどもを観察してみると、その子の特徴がわかります。

自然にとても興味を抱き、集中している子は、自分の興味が尽きるまで先に進まない子もいます。

時間がある時は、こどもの思うままに行動をさせてみることで、こどもの特徴がわかり、子育てのヒントになります。

幼児の歩行距離の目安は年齢×1mですが、あくまでもこれは目安で、途中疲れて抱っこといった場合には、抱っこをしてあげれば自己肯定感が高まります。

幼児も重くなるため、抱っこができないのであれば、「よーいどん」と声をかけるとまた走り出す子もいます。

まちの自然を一緒に見ながら歩くことで、会話が生まれ、コミュニケーション力もアップしていきます。

歩くことで、四季を五感で感じることができ、体のリズムが作られ、ごはんも美味しく食べることができます。

パパやママの運動不足も解消され、ストレスも発散できます。

最後に、幼児と散策に出かける時のポイントは、どんな季節であっても水分は持ち歩くことと、ビニール袋などの袋を持っていくことです。

拾ったゴミを入れたり、どんぐりや落ち葉を拾ったりとさまざまなことに使えます。

散歩をして、こどもと有意義な時間を過ごしてくださいね!