保育園では、4月から5月の連休明けぐらいまでの給食の献立やクッキングには特に気を付けるようにしています。新入園児にとって初めての集団に入って多くのこどもと一緒に生活するため、たくさんのストレスがかかりますし、進級したこどもたちにとっても、先生が変わったり、教室が変わったりと、新しい環境になると何かとストレスになるからです。
保育園で気の抜けない環境であるうえに、おうちでもパパやママにかっこいいところを見せようとやせがまんをしているようで、面談をすると、家庭での変化について相談されることがよくあります。
急に好き嫌いが増えたり、食べる量が減ったりとそれぞれ反応はさまざまですが、ひどい子になると、腹痛や頭痛を毎回訴え、登園を嫌がることもあるので、親として、頭も心も痛い時期ですね。
そんな時は、献立をこどもの好きな料理を中心に考えることをおすすめします。例えば、カレーライスやハンバーグ、から揚げ、スパゲティーなど、とにかくこどもが好きなメニューを1品入れる。そこから栄養バランスを考えて、おかずや汁物を考えた方が、こどものストレスも軽減します。
園でこの時期にクッキングする時も、テーマは給食に慣れようといった給食によく出てくる簡単なメニューをみんなで作るようにしています。
この時期は、栄養が…と細かく考えず、その環境に慣れるまでがんばっているこどもを食事で後押しすると考えると食事についてもうまくいくと思います。
新しい環境の話を、パパやママに食事も忘れて夢中になって話をすることもあるでしょう。そんな時も、おうちの食卓だけはいつでも、あなたの味方だよといった受け入れる環境に整えること。
これが大切なポイントです。
慣れてきたら、あの時期はなんだったのだろうというぐらい回復したりするものです。
焦らず、ゆっくり見守るようにしましょうね。