赤ちゃんは上手にスプーンを使って食事ができません。そんな時、正しい食べさせ方ができると、意欲ややる気がある子に育ちます。逆に悪い食べさせ方をしていると何に対しても意欲がない子が育つ可能性もあるのです。今回は赤ちゃんへの正しい食べさせ方についてお話しします。

赤ちゃんに食事を与えようとスプーンでどうしていますか?

保育園でたくさんの赤ちゃんを見ていると食事の食べ方と活動力、やる気、集中力などに違いを感じ、しかも食べ方で同じような傾向があることがわかります。

赤ちゃんの中で自分から食べる能動的な子は、活動的でとても元気な子が多い傾向にあります。逆に食べさせてくれるのを待っている受動的な子は、消極的でよく病気になる子が多くなる傾向があるのです。

もともと、食べるものを自ら取りにいく姿勢は動物の本能です。その気持ちを上手に育てていくように対応するために、以下の3つのポイントで進めましょう。

①スプーンを口元にもっていって、顔を前に出して自分から食べにくるのを待つ。

②少し待っても顔を出して食べに来なければ、赤ちゃんの上唇をちょんちょんと刺激します。

③①と②を繰り返す

この3つのポイントを守っていくと、最初のうちは時間がかかりますが、食べることに能動性が出てきて、意欲につながります

最初は見たこともないものは、警戒します。それは好き嫌いではありません。諦めずに与えていくことで、次第に口に取り込むようになります。この時期はまだ好き嫌いをする時期ではないので、根気よく自分から食べるチカラを育んでいきましょう。

食を意欲的に食べられる子は、食を楽しむチカラをもっているため、栄養の吸収もよくなり、元気になります。また、何にでも意欲をもってチャレンジできる子に育つため、あせらせることなく、食べさせるようにしましょう。

意欲がある子は、食具を持つこともスムーズに進むので、この時間を大切にしましょう。